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クラシックは、発声のまま歌い方まで決まっているけれど、ポップス、ロックの歌い方に決まりはありません。それぞれの個性を大切にしつつ声帯を痛めない発声と、歌う為の筋肉をつけていかねばなりません。

ピッチが安定しないのは、発声が原因である事がほとんどであり、リズムが悪いのは、体の動き、フレーズの息が固い場合が多い。何を歌っても同じ様に聴こえるのは喉の開きのバリエーションやフレーズに対してのアプローチバリエーションが少ない為と、顔の表情が1種類である事が多いのです。

歌いたいように歌う為にその喉の奥の開きやフレーズや音へのアプローチバリエーション、息のスピードを紹介し、力強くも優しくも歌えるよう表情をつけながら引き出しを作り、曲によって本人が自由に選んで歌うようになってほしいのです。

オーバーな表現力をここぞという時に使えるようにトレーニングしておきます。顔の表情筋をとても使うので、顔、体全てで、歌うようになります。必ずと言っていいほど、ほとんどの人の高音が伸びて安定します。

地声の大元は裏声であり、息です。裏声を綺麗に歌うのは地声よりも大変です。レッスンはわざと裏声からスタートします。強力な裏声や、ささやくような裏声(その中にもバリエーションがある)をもコントロールできるようになると、その息に地声をのせ、力強くも優しくも出せるようになるのは簡単なのです。そこまでトレーニングしていくと、声帯と声帯のまわりの筋肉が強くなる為、シャウトしても枯れにくいのどになります。

プロであれば、当然長い時間歌う事となるでしょうし、毎日歌う事も多々あることでしょう。歌いたくなくても歌わなければならないのです。プロであればあるほど、歌が上手い人ほど、歌に真剣な人ほど、ボイストレーニングの重要性を知っています。

歌がヘタだと言われる人だけが、ボイストレーニングに通うように思われがちですが、実は上手い人や、歌を深く掘り下げている人ほど、ボーカリストとしての体、喉を強靭に作り上げ、枯れない声帯がほしい、そして自由に歌い回したいと願って、このボイスファームに熱心に通って来ます。

ボイストレーニングなんて・・・と思っている日本人ボーカリストがまだいます。それは、わかりにくい発声と歌を切り離した教え方をするボイストレーナーについた経験がある場合や、もしくは、ボイストレーニングの内容を知らずに、上から「こう歌いなさい!」と個性をつぶされてしまうのでは?と勘違いしているのではないかと思うのです。知りたかった事を聞いてすっきりして歌うのも、心の開放にとても重要なのです!!

ボーカリストの個性とプライドは守るべきものです!ボーカリストにとってのボイストレーニングは、楽器を演奏する人が、楽器の手入れをすることとまったく同じです。
(実は、ボーカリストのみならず、楽器を演奏する人もボイストレーニングに通うほど息使いが歌心につながり、声を出す時のお腹の瞬発力により、楽器のリズムまで良くなる結果が出ています。)

どんどん好きなように歌ってほしい!歌は自由!かっこよければなんでもO.K!その為のひき出しをいっぱいつくるのが、このボイスファームです。 「ライブの後半でも声、体が疲れなくなった」「歌う事が楽しくなった」と言われる事が一番多く嬉しい事です。

当然、歌は心であり、精神面がとても重要です。音楽に対しての姿勢、生きざま、人間関係までも出ます、トラウマまでもが。(バンドの場合、特にバランス感覚や気配りや思いやりもあらわになります。)声を出す場所は、声帯ですが、体、顔全体が楽器であり、心と体全てで歌う事がトレーニングで実感できる事を目指しています。

ライブを見に来てくれる人は、もちろん音楽が聞きたくて来るわけですが、それよりも何よりも、そのアーティスト本人に会いたくて足を運ぶわけです。人が多く集まるかは、その人の人間としての魅力しだいなのです!!

それが一番大切なことです!